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伝統土佐打刃物 | 土佐刃物流通センター

土佐打刃物いろいろ

鎌・柄鎌

鎌・柄鎌とは?

 鎌

稲・草・芝などを刈ったり潅木(かんぼく=成長しても樹高が3m以下の木。低木)を
切り倒すために用いられる道具です。
種類は多く、薄鎌・中厚鎌・厚鎌・造林鎌などがあり、
それぞれに両刃(りょうば)と片刃(かたば)があります。


 柄鎌

山林の除伐、枝打ちなどに使用する道具です。
刃を石などから保護するために、
刃の先端部が刃より出ているものが多くあります。

沿革

土佐打刃物の中でも最も古い歴史を持っているのが鎌です。
土佐様の源流は、天正時代(1573年〜1592年。安土桃山時代の辺り)までさかのぼります。
野口孫七郎という人が祖と言われています。
野口派は野鍛冶(包丁や農具、漁具、鉈、茶道具をつくる鍛冶屋)から
鎌鍛冶専門となったといわれています。
剃刀鍛冶(かみそりかじ)から発展していった播州鎌が片刃であるのに対し、
土佐鎌が両刃鎌であることからみても、
土佐鎌は刀鍛冶を源流にしていたと思われます。



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土佐打刃物 鎌・柄鎌の種類を知りたい方は

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鎌の製作工程

材料づくり 材料づくり   
材料づくり
材料づくり 火床(ほくぼ=鉄を熱する炉)で熱した鉄と鋼を叩いて合わせます。
鋼(はがね)は硬度の非常に高い物質のため、鋭い刃を作ることができますが
硬いと逆に「もろい」という性質も持っているため、
鋼(はがね)だけで鎌をつくると折れてしまいます。
そのもろさを、しなやかさを持つ鉄で補います。
硬い鋼をしなやかな鉄ではさみこむことで鋼が折れてしまうのを防ぎます。
材料づくり
材料づくり 鍛接で作った材料を火床で加熱します。
熱せられ全体が均一に赤くなった材料を火床から取り出して釜から取り出し
手早く大型で高速回転の機械ハンマーで叩きながら形を造っていきます。
叩くバランスや角度など、かなりの熟練を要する作業です。
材料づくり
材料づくり だいたいの鎌の形、刃を作ります
型抜きプレスやグラインダーで均整のとれた鉈の形に整えます。
材料づくり
材料づくり 刃物に天然の泥を均一に塗ります。
材料づくり
材料づくり

<焼入れ>
釜で加熱します。温度は鍛造工程よりも高い温度で加熱します。
加熱ムラが生じないように刃物を動かします。
様子をみて刃物を釜から取り出し、すばやく水槽に沈めます。
「ジュッ!」というもの音とともに鎌は一気冷やされます。
鎌を硬くするための工程です。
<焼戻し>
硬いだけでは、力が加わったときに折れてしまいますので、
粘りをつけるために、もういちど低温で焼入れます。
焼戻しの後は、自然冷却をします。

材料づくり
材料づくり 鎌を鎚で叩いてゆがみをとります。
材料づくり
材料づくり 仕上げに鋭利な刃をつけます。
丁寧に研いでいきます。
材料づくり
材料づくり 柄をつけて完成です。

鎌の製作工程

西岡精利鍛工所の協力による、鎌製作工程の動画です。
臨場感を出すために、工場内の音や会話も聞こえるようになっていますので
PCのボリュームにご注意ください。

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